ラインアウト

ボールがタッチライン(サイドライン)を割った時はラインアウトから試合再開。ボールがラインを割った地点に両軍のフォワードがそれぞれ一列に並び、スローワーがまっすぐ投げ入れるボールをジャンプして奪い合う。試合を観戦したことのある人なら、スローワーが暗号のような数字を言いながら投げる姿が印象にあるでしょう。あれは誰のところに投げるか、山なりか早いボールか、サインを出しているのです。
国際レベルなら、各チーム2b近い長身選手がおり、その選手をさらに190aぐらいの選手が「リフト」(並んだ隣の選手がジャンパーの短パン、スパッツ等を持って持ち上げるプレー)するため、ジャンパーがボールをキャッチする最高到達点は4〜5bに及ぶ。重さがモノを言うスクラムに対し、高さが生きる。

かつてリフトは反則で、ジャンパーの身長とジャンプ力が頼りだった。リフトが認められてから、リフトしやすい細身長身選手が重用され、かつて日本代表を支えた林敏之さんや赤塚隆さん(明大〜クボタで引退)のような、身長以上に体の横幅もある熊のような選手を見受けなくなったことに寂しさを持つオールドファンも多い。